KVMスイッチとシリアル・エミュレーション

●シリアル・エミュレーション対象機器とKVMスイッチの接続例
●シリアル・エミュレーション対応機種:
Xtensys all model
UltraMatrix-X all model
UltraMatrix-E multiplatform model
UltraConsole all model
UltraMatrix-Remote multiplatform model
UltraConsole-Remote all model

●シリアル・エミュレーションとはどういう機能ですか?
このUltraMatrixにおけるシリアルエミュレーション機能は、標準マウス、キーボード、VGAを、UnixまたはSUN製ワークステーションでのシリアルログインやその他のシリアルを用いたコミュニケーションデバイスのように、シリアルに接続することを可能にします。
ここで用いるシリアルケーブルはUltraMatrix側DB25ピンとシリアルのDB9ピンという形状をしています。このケーブルを用いればKVMスイッチ側では物理的変更は必要ありませんが、KVMスイッチ側では要求されたボーレートに設定するなどの設定が必要になります。一旦設定が完了すれば、KVMスイッチのシリアルポートを介して、既存のシリアル端末と同じように操作することができます。(注意:シリアルケーブルを使用しているポートを選択してもKVMスイッチのLEDランプ(POWER)が点灯しない為、御注意願います。)

●どのように動作するのですか?
UltraMatrixマルチプラットホーム版は、それぞれのポートにシリアル通信用のチップを既に搭載しております。ですので、シリアルデバイスとの通信には何の問題もありません。KVMスイッチ側、UltraMatrixのOSD(on-screen-display)は、カラーでターミナルを実現する、十分な機能を持っていますので、ファームウェアを更新し設定するだけで、VT100端末エミュレーションやスクロール、ハードウェアカーソル、カーソルのコントロール、シリアルデータをVGAに変換するなどの多くの機能を可能にします。

●どの製品が、このシリアル機能を利用可能ですか?
このシリアルエミュレーション機能は、UltraMatrixマルチプラットホーム版でのみ可能です。これにはUltraMatrixの「X」シリーズおよび「E」シリーズが含まれますが、「E」シリーズ中でパーツ型番が「EP2-」または「EP4-」で始まるものについては適応できません。「EP2-」または「EP4-」で始まるモデルはIBM_PC/AT互換機専用であり、各ポートにシリアル通信用チップを搭載していません。UltraMatrix 「E」シリーズでは、「EE2-」または「EE4-」で始まるモデルのみがこの機能を利用できます。

●この機能を実現するために、手元のUltraMatrixをアップグレードできますか?
前述に適応したUltraMatrix本体でしたら可能です。しかし下記の指示に従う必要があります。

  • OSD(オンスクリーンディスプレイ)のバージョンが「5.0」以上であることが必要です。 残念ながらこのチップはフラッシュを用いてのアップグレードができません。もしバージョンが古い場合は、物理的にチップを交換する必要があります。このチップはソケットに収められているタイプのものです。

  • カーネルとプログラム両方とも、最新ファームウェアがインストールされている事が必要です。この最新ファームウェアについては弊社技術部(support@cybernetech.co.jp)までお問い合わせ下さい。カーネルおよびプログラム両方をアップグレードしてください。プログラムは「MXP21A.HEX」以上、カーネルは「MXK19C.HEX」以上にアップグレードする必要があります。

もしOSDチップが古い場合はこの機能は動作しませんし、接続時のステータス表示に「OSD 5.X required」という表示がされます。2001年の40週以降に出荷されたものはこのチップがインストールされた状態で出荷されているはずです。アップグレードするにはアップグレードキットを当社からご購入いただく必要がありますので、詳しくは当社へご連絡ください。

●ケーブルについて教えてください。
ケーブルはCAB-USDTD9FCxxxを使用します。このケーブルのコネクタは、切替機に接続する側はDB25ピンで、シリアルデバイスに接続する側はDB9ピンオスです。(Note: xxxはケーブルの長さを表します)
パーツ番号 シリアルデバイス ケーブルのコネクタ形状
CAB-USDTD9FC PC DB9 DB9F
CAB-USDTD25FC PC DB25 DB25F
CAB-USDCD9MC Modem DB9 DB9M
CAB-USDCD25MC Modem DB25 DB25M
>CAB-USSNMD8MC >Old Sun serial port MD8M


●UltraMatrixをどのように設定するのですか?
簡単です。設定スクリーンを操作するにはまず「Ctrl」キーを押下した後、「F12」を押してください。十字キーを使って「Computer」の「Keyboard」へ移動しEnterキーを押してください。コンピュータのキーボードタイプがポップアップしますので、十字キーを使って、必要なボーレートを持ったシリアルタイプを選んでください。下記の図では「Computer 1」は既に9600のシリアルポートに選択されており、「Computer 2」も同じように9600に設定しようとしているところです。
ボーレートは「9600」「4800」「2400」「1200」「600」「300」「110」「50」が選択できます。ただし、現時点では最も一般的な設定である「パリティなし」「データビット8」「ストップビット1」しか選択できません。


●提供されるシリアル機能はどのタイプになりますか?
現在実装されているのはVT100端末エミュレーションです。標準のTTYモードとして利用することも可能ですし、伝送されてきたデータの自動スクロール機能もあります。下記は典型的なUnixコンピュータへシリアルログインした時の図です。コンピュータからのシリアルデータは標準で24×80で表示されます。画面の下記には2行のステータス表示が出ます。現在利用中のKVMスイッチ名(NOC station 12)、ユーザー名(Martin)、コネクトモード(Shareモード)、コンピュータ名(Unix NCC-1701-D)が表示されています。この表示部分はUltraMatrixの現在のステータスを表します。
また今回のシリアル機能には8ページ分のスクロールバッファも実装されています。画面下部のステータス画面にあるように「Page-Up」「Page-Down」を利用することによって8ページまでデータをさかのぼって見ることができます。ですので、現在のページはステータスにあるように8ページにあたることになります。スクリーンをクリアする場合には、「F12」を押します。画面の表示色は「Configure System」内の「background」と「text fields」で設定することが可能です。


●シリアルポートに表示を切り替えたときに、なぜ画面が急に変わったようになるのでしょうか?
初めてシリアルポートに表示切替した場合にはバッファがないので、左上隅にカーソルが表示され、画面表示が無いはずです。コンピュータに指示をする(キーボード操作する)ことで画面が表示されていきますが、データはUltraMatrixの各ポートにバッファとして記憶されています。そのポートから別のポートへ切換し、再度戻ってくると、そのバッファデータはKVMスイッチに流れることになります。よって、シリアルポートへ切り替えしたときに、画面が急に切り換わるような状態になるのです。