高解像度RGBおよびマルチスペクトルデータの究極ソリューション
RedEdge-Pは、高解像度のマルチスペクトルカメラです。マルチスペクトル画像をパンシャープン処理することで高度60mで空撮した画像の解像度を2cmのGSDにします。
5つの狭いマルチスペクトルバンドと科学グレードのフィルターにより、NDVI(植生指標)やNDRE等のマップを算出し様々な作物を対象にできるに最適なセンサーです。
- カテゴリ
- ドローンマッピング
- 業界
- 測量 農業
- メーカー
- AgEagle
マルチスペクトルカメラ RedEdge-P
RedEdge-Pはスマート農業のためのドローン専用マルチスペクトルカメラです。パンクロマチックバンドにより、本来低解像度のマルチスペクトル画像のGSD(地上解像度)を大幅にUPできます。スペクトルバンドが狭い(波長)ため作物のデータをより細かく分析することが可能になっています。
また、1秒に最大3枚の画像を撮ることで、一度に取得できるデータの面積が従来のカメラより大きいです。
5つの狭いスペクトルバンドで1.6MPの解像度
Micasenseシリーズのカメラは狭いバンドにこだわっています。バンドの幅(波長)が広いと測定範囲が広すぎて、微妙な変化が失われます。
狭いバンドの場合はより正確なデータを取得し、作物の健康状態の細かなところまで把握できます。
・青(中心波長 475nm、バンド幅 32nm)
・緑(中心波長 560nm、バンド幅 27nm)
・赤(中心波長 668nm、バンド幅 14nm)
・レッドエッジ(中心波長 717nm、バンド幅 12nm)
・近赤外線(中心波長 842nm、バンド幅 57nm)
パンシャープン処理で画像の解像度をさらに向上させる
パンシャープンとは、高解像度のパンクロマチック画像と空間解像度の低いマルチスペクトル画像を融合し、画像全体の解像度を向上させる処理のことです。
高解像度のRGB合成画像や、NDVIやNDREのような高解像度の農業指標を作成するのに役立ちます。
RedEdge-Pカメラのパンクロマチックセンサーでパンシャープンの処理を行えば、画像のGSD(地上解像度)が飛行高度120mで7.7cmから3.98cmになります。
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RedEdge-PカメラのGSD
GSD(地上解像度)は画像のピクセルの大きさをcmで表しています。GSDが低ければ低いほどピクセルが小さくなり画像の中にたくさん入れるので解像度が高くなります。
使用用途によってはGSDが高くても大丈夫な場合もありますが、基本的には低い方が使用できる幅が広がります。
飛行高度が高いと1枚の画像で納める面積も大きくなり、画像の処理時間、メモリーの容量やドローンの飛行する時間を削減できます。
RedEdge-PのGSDについて、下記の表をご参照ください。
飛行高度 | ||||
マルチスペクトルセンサー パンシャープン処理なし | マルチスペクトルセンサー パンシャープン処理後 | |||
GSD 1cm | 16m | 30m | ||
GSD 2cm | 32m | 60m | ||
GSD 3cm | 48m | 90m | ||
GSD 9.4cm / GSD 5cm | 150m* | 150m* |
ドローンとの組み合わせ
RedEdge-Pカメラを幅広いドローンの機種と組み合わせることができます。下記は弊社がおすすめしている機種です。
様々な環境で同じデータを取得できる
本製品にはDLS2という日光センサー及びCRP2反射板が付属されています。晴れや曇り等の天気でも(光の量が異なります)同じデータが得られるので、過去に撮ったデータとも比較しやすくなります。
CRP2 | DLS2 |
---|---|
校正済み反射パネルの新しいコンパクトバージョン。 同じ機能が、サイズが小さくなり、持ち運びが簡単になりました。 **注:各カメラキットには、経時的な比較を可能にするために必要な放射測定キャリブレーションツールが付属しています。 | 放射照度と太陽の角度を測定するための最先端技術を備えた次世代の光センサー。 より正確で信頼性の高いデータを提供し、後処理の必要性を大幅に減らし、放射測定の精度を大幅に向上させます。 統合されたGPSを使用すると、どの航空機でも簡単にセットアップできます。 |
オープンAPI
RedEdge-Pカメラはより多くのドローンやソフトウエアプラットフォームと簡単に結合できるようにオープンAPIインターフェイスを備えています。
使用用途
農作物の病気の特定
この例では、植生指標NDREを使用して、ストレスや病気の影響を受けている可能性のある木を特定しています。実際に対象となる木まで歩いてみると病気が発見されました。
作物の健康管理
下記画像はNDVIで見た桃園です。左の画像は、施肥前の線虫に侵された状態です。右の画像は同じ果樹園の施肥3ヶ月後で作物の健康状態が改善されたことが確認できます。
DMSマップ(高低差地図)
DSMマップは高低差を表しているので、畑の水流や排水を簡単に確認できます。このデータを元に耕作や植え付けの方向を決定したり、灌漑の場合、灌漑の必要性が低く、塩類集積の危険性がある場所を決定するのに使用できます。
その他の主な活用方法
植物のカウント
植物カウントアルゴリズムには、高解像度の画像が必要です。
RedEdge-Pは、パンクロマティックレンズと5つの高解像度マルチスペクトルレンズを組み合わせて、高解像度RGBおよびマルチスペクトル出力を可能にし、初期の成長段階でも植物を数えることができます。
植物の健康マッピング
RedEdge-Pの高解像度マルチスペクトル出力により、インデックスとコンポジットを生成して、植物の個々のクロロフィルレベルを確認し、経時的に比較することができます。
肥料管理
RedEdge-Pの高解像度で正確な出力により、栄養素の少ない地域を簡単に識別でき、シーズンを通して肥料の施用の効果を監視し、新しい施肥が必要かどうか、いつ、どこで必要かを判断できます。
重量 | 363g(RedEdge-P + Wi-Fi + CF Expressカード+DLS2およびケーブル) |
寸法 | 8.9 x 7.0 x 6.7cm |
センサーの解像度 | マルチスペクトルバンド:1456 x 1088 px(1.6MP) パンクロマチックバンド:2464 x 2056 px(5.1MP) |
RGBカラー出力 | 5.1MP(グローバルシャッター、すべてのバンドに合わせて) |
スペクトルバンド(波長) | ・青(475nm ± 32nm) ・緑(560nm ± 27nm) ・赤(668nm ± 16nm) ・レッドエッジ(717nm ± 12nm) ・近赤外線(842nm ± 57nm) ・パンクロマチック(634.5nm ± 463nm) |
GSD(地上解像度) | マルチスペクトル:高度120mで7.7cm パンシャープン:高度120mで3.98cm |
キャプチャレート | 1秒あたり最大3つのキャプチャ生DNG |
インターフェース | 3つの構成可能なGPIO:トリガー入力、PPS入力、PPS出力、およびフレーム上部信号から選択します。 ホスト仮想ボタン。 WiFi用のUSB2.0ポート。 シリアル。 10/100/1000イーサネット。 ストレージ用のCFExpress |
視野角(FOV) | 50°水平FOV x 38°垂直FOV(マルチスペクトル) 44°水平FOV x 38°垂直FOV(パンクロマチック) |
外部電源 | 7.0V – 25.2V |
入力電源 | 5.5 / 7.0 / 10W(スタンバイ、平均、ピーク) |
ストレージ | CFexpressカード |